人生五十年と言われたのはいつまで事でしょうか。
人生五十年の頃、還暦の祝いは今とは違った意味合いだったのかもしれません。
もっともっと大きくて重く、永く行きた事へのお祝いと、支えてくれた周りの人への感謝。
そして間もなく向かえる終焉の時への心の準備。
そんな思いが還暦の祝いに込められていたのかもしれません。
還暦(かんれき)は、干支(十干十二支)が一巡し、起算点となった年の干支に戻ること。通常は人間の年齢について言い、数え年61歳(生まれ年に60を加えた年)を指す。本卦還り(ほんけがえり)ともいう。
年齢の数え方は、昭和30年(1955年)過ぎまで「数え(数え年)で何歳」と表現されていた。もともと、数え年で年齢を計算する際の元日は、当然太陰太陽暦、いわゆる旧暦の1月1日 (旧暦)であったが、昭和30年当時でも、西暦の元日に数え年で「1つ年を取る」ことはすでに完全に定着していたため、現在では還暦や古稀について太陰暦のことを意識しなくともよいと言える。
現在では、数え年に代わって満年齢を用いることが多くなったため、還暦祝いを満60歳の誕生日を中心に行うことが増えてきている。
また、30周年を半還暦(はんかんれき)、120周年を大還暦(だいかんれき)という。
ダラダラと時間を過ごしている自分
実は最近、自分が歳男である事に気付きました。
すなわちは今生きている事、そして残りの時間への余りにも無防備で無頓着な自分に気付き、呆れてしまいました。
もし運良く生きながらえ、干支(十干十二支)が一巡したら、還暦を向かえる自分・・・
こんな事に気付かしてくれたのは、人生の先輩であります還暦ローディー様達。
切掛のデザイン
自分たちの還暦を祝うロードジャージのデザインを2年連続で頂きました。
今は自分が自転車を楽しむ事は基より、お孫さんに自転車を教える事に思いと時間を費やしていらっしゃいます。
数年前にお店で言われた言葉「これがおるから、ちょっと乗っておかないと」
その頃少し自転車の時間が少なくなっていた山本さんが、また乗るようになったのはファミリーの力でした。
家の煙突からモクモクと湧き上がる煙は五輪へとつながって行けばいいな~
そんな思いで描いた絵です。
ご存知の方も多いでしょう・・・ミヤジー事、燃える男 宮本さんからご依頼で、悪いこともちょっと(いっぱいかな?)してきたおっちゃん達のために、少し毒を加えたデザインです。
人生五十年の頃とは意味合いこそ違え、今でもおめでたい還暦。
還暦を迎えた年、元気に自転車を楽しむ事が出来る事は、その頃と同じ位にめでたいのであります。
今日から一巡して還暦を向かえる自分。
こんなに格好いいおっちゃんに成りたいと切に願うのでありました。
*皆様の写真を無断で拝借しております。
許して下さい。